@misc{oai:mpu.repo.nii.ac.jp:00000532, author = {西谷, 美幸 and Nishitani, Miyuki}, month = {2014-03-11}, note = {本研究は、一貫した看護理論に基づく自己の基礎看護学教育における教育実践を分析評価し、今後の教育指導デザインの仮説を抽出することを目的としている。 研究対象は、基礎看護学の責任教員として着任2年目から3年目にかけて行った一連の「基礎看護学」の教育実践過程とする。すなわち、講義・演習における教育実践過程、および臨地実習において、「基礎看護実習」で直接実習指導を担当した学生11名の臨地実習過程、および着任2年・3年・4年目に行った4年次生への「総合実習」で直接実習指導を担当した3年間の臨地実習過程とする。 研究方法は、教育実践過程から教育上必要だととらえた事実を、授業資料および指導内容から取り出し、目にとまった事実・教育者の認識・実践・結果および学生の反応を記載する素材フォーマットを作成した。次に、「基礎看護実習」の学習過程の中から、学生の看護者としての育ちを示す事実を学生の実習記録および行動から取り出し、事実・学生の描いた像・学生の行動・教員の認識を記載する分析フォーマットを作成した。それに対し、先行研究から得られた実習の「評価モデル」を使って分析評価した。さらに、同様の視点をもとに、学生全員の実習過程の分析評価を行った。また、同様の視点をもとに「総合実習」での実習過程の分析評価を行いそれぞれの評価結果を比較検討した。 研究結果:看護理論の教育実践では、学生が看護の視点で対象を見つめられることを目指して教材化し、その評価を個別に行い、次の講義や演習での教材化や補習で強化を行っていた。また、看護者の行為になるように基本技術のとらえ方や繰り返しの訓練を行い、個別の修得状況を確認し強化していた。これらをもとに実習への到達目標の達成状況を確認し、実習に備えては、学生一人一人が学習したことをもとに患者への看護が実践できるよう、環境を整え、臨地実習の方向を示した。「基礎看護実習」では、学生が患者の情報を増やしながら全体像を豊かにしつつ、患者に直接かかわることにより全体像をつくり変えていた。また、つくり変えられた全体像をもとに小さいながらも学生自らの持てる力を差し出し看護していたプロセスを確認できた。さらに、全体像がつくり変えられ、学生の持てる力を差し出すことにつながる現象が、看護理論の方向性と一致していることが明らかになった。つまり、学生の看護者としての視点と取り組む姿勢に対する一貫性を見出すことができた。そこで、同様の視点で全学生の基礎看護実習を評価したところ、ほぼ同じ傾向が見て取れた。また、4年次の「総合実習」では、着任2年目では患者の情報の確かさと具体的なケアが別々に進み、着任3年目では半数強が全体像のつくり変えから個別のケアへ進み、着任4年目では程度の差はあるが全員が情報の豊かさから個別なケアへ進む傾向が見て取れた。 以上から、看護専門職者の育成を実現するためのデザインの骨子は、学生が看護専門職者として自ら育ち続けられるような教育環境を整備することであり、看護理論に基づき人々の健康を見極める判断基準をつくり、患者への個別なケアにつながる訓練を行い、実践の場で適用し評価することである。}, title = {基礎看護学教育における教育指導デザイン開発への試み : 看護専門職者としての育ちをめざして}, year = {}, yomi = {ニシタニ, ミユキ} }